評価項目の内容は見直していくことが大事

「正しい評価制度を創ろうとするよりも、評価制度があることが大事!! 」と言います。

そして、「会社が目指している方向性(戦略・戦術他)が評価項目に上手く反映されていることが大切!! 」とも言われています。

 私は、いろんな会社で評価制度と給与体系への助言を行っていますが、ほとんどの会社さまは「最初から正しい評価制度を創ろう」とされます。しかし、一端創った評価項目をその後は変えようとはされない場合が多いようです。

 私は、会社は顧客の変化に対応しながら存続・維持・発展していくものですから、顧客の動向にあわせて会社の戦略・戦術も変えていかざるを得ないと考えています。そして、会社の戦略・戦術にあわせて「従業員が果たすべき役割」も変わっていきますから、当然のこととして評価項目の内容とその基準も変えていかざるを得ないモノと私は考えます。その結果、「どんな時代や状況下でも絶対的に正しい評価制度(項目と基準)」というものはあり得ないものと私は思います。

 ここ数年は法改正が相次ぎ、コロナ禍が一段落して顧客の購買/消費パターンが大きく変化した中で、諸物価が著しく値上がりし、最低賃金も大幅に引き上げられ、スマホが普及してPCが廃れ、Lineやチャット等の新しいコミュニケーション手段が一般的なモノとなる中で新たにチャットGTP等も使い始められ、異常気象が続く中で会社がコロナ前やその最中と同じ戦略や戦術でやっていこうとしても、それは難しいと言わざるを得ません。ましてや市場の競争状態は様変わりしていますから自社の「強み」「弱み」も大きく変化しています。その為、経済産業省が無料で提供するローカルベンチマーク等を参考にして自社の戦略・戦術を再検討することが、いま必要になっていると私は考えます。もし、これだけの変化が起きているにもかかわらず自社の戦略・戦術・営業方針等を変える必要はなく、従って評価制度の評価項目も変えなくても良いとお考えの場合、それは戦略・戦術・営業方針が大雑把すぎて「いつまでに・誰が(又はどの部署が)・どのようなことをして・どんな成果を挙げよう」としているのか明確にされて無いのではないでしょうか?

 そして、このような状況の中で、コロナ前と同じ評価項目の内容で、また同じ評価基準で従業員さん達を評価していると、それは自社の戦略や戦術にマッチしないものとなっているのではないかと私は考えます。

 もともと評価制度は会社の次年度の戦略や戦術を踏まえて、その内容や基準を次期の期首までに洗い直していくべきものですから、今こそ評価項目とその基準とを再検討された方が望ましいと私は思います。