健康保険の限度額認定申請書

3月中頃の日曜日早朝に、ある顧問先の社長さんから「従業員の〇〇さんが脳梗塞で倒れて緊急手術をし、今はICUに入っている」という連絡がありました。それから約1時間位が経過したときに、再び社長から電話で「ご家族から"高額医療費の手続きをして貰いたい"という依頼があったので宜しく頼みます」と伝えられました。

そこで、私は健康保険の限度額認定の手続きを行い、高額医療費を本人・家族が一端立て替えずに済むようにすることで、本人・ご家族のご負担を軽減することを思いつきました。

その為、早速社長に電話で「今回の場合は手術後の申請となるから間に合わないかもしれないが、限度額認定申請書を社長宛に私がメールするから、それを直ぐにご家族に渡して、必要事項を記入して"けんぽ協会"に郵送してください。」と依頼しました。大抵の病院は月末にレセプトを締めて患者に請求していることを考えると、まだ月中旬だったので、上手く手続きが進めば間に合う可能性がありました。メールには限度額認定の仕組みを簡単に記載しました。間に合ていれば良いのですが・・・・・。その後、ご家族からは何も連絡は無いそうです。

限度額認定の手続きをせずに健康保険証を使って治療をうけた場合において健康保険の対象にならない高度医療の治療を受けると、高度医療の医療費を本人が一端病院に支払い、その後に病院から貰った領収書を添付して高額医療費の申請をし、後日に高額医療費に相当する金額を"けんぽ協会"が本人に返金しくれるという流れになります。これだと本人が一端立て替えることが必要となります。

限度額認定の手続きをしていれば、高額医療の医療費を病院は"けんぽ協会!から直接貰いますから本人はその金額を立て替える必要はなくなり負担が軽減します。高額医療による治療が無い軽い病気のときはこの制度を利用することができませんが、今回のように手術して入院することが必要となるような場合には、立て替える金額も高額になりますから、この制度を利用したいものです。