経営革新計画先へのフォロー

昨日は、経営革新計画を先日広島県に提出した企業に事業計画書(病院の院内感染予防事業)のフォローのためお伺いしていました。

まず私が依頼したことは、

①広島県に提出した経営革新計画の内容を全社員に見せ、従業員・役員への衆知徹底を図ることです。

どうも今までは、一部の人だけが理解し目標を持っていた観がありましたから、私は「会社組織はヒトが有機的な繋がりをもつことで成果をあげていきます。また、人はゴールが見えなければゴールに辿り着くことはありません。だからゴールと予定ルートを見せるために、経営革新計画書の事業計画内容を全員に見せて説明し、会社が今後どのような方向に進んでいき、何をしようとしているのかを従業員と役員に周知徹底してください。そして"出来ればいいナ?"ではなく、"全員が力を合わせることでゴールを目指す"ようにしてください」と依頼しました。

そして、次にお願いした点は、

②革新計画で記載されている事業の粗利益率が低いので、もっと魅力的な事業にするために、経費を詰め直し、従業員教育を徹底して効率を高めることです。

ここで詳細を記載することは避けますが、個々の作業をマトめる(集約し共同化する)、または分解する(細分化・専門化する)等してムダ・ムラ・ムリを防いで効率(生産性)を高めることが必要なことを出来る限り具体的に説明したつもりです。

そして最後にお願いしたことは、

③全社的に取扱製品・サービスの洗い直しを行い、利益率の低い製品・サービスからは撤退し、ヒト・モノ・カネ・情報・時間という貴重な会社の経営資源をより一層有効活用して、付加価値率が高い事業に集中投資して、今までよりも高い付加価値額が稼げる企業になることが必要です。

製品・サービスの洗い直しを行うことなく過去の惰性にしがみつき単に事業規模の拡大だけを目指していると、"企業の成長"ではなく"組織の肥満"をもたらし、イズレは破綻する可能性が強いこと。そして今回の革新的事業を発展させることで、「ナンバーワンではなくオンリーワンの企業」となることをお勧めしました。

経営革新計画は、それを作成して県に提出することよりも、アフターケアが大切なのだと私は経験上から思っています。