人材開発助成金 キャリアアップ助成金 両立支援等助成金

ある小さなお店(個人事業主)で、1年間に人材開発助成金特別育成訓練コース、キャリアアップ助成金、両立支援等助成金を続けて利用して頂けました。

数年前からご縁ができたお店で、私は労務管理について色々な整備を行っていましたが、ある日、オーナーである店長がお店の従業員の教育訓練のことをお話しされたので人材開発助成金をご紹介しました。「企業は人なり」「人材を育てることで企業は成長することができる」ということを、私がさりげなく何度もサジェスチョンしていたことが原因となったようでした。従業員の教育訓練に対する考え方は何度もお話ししていたので店長も習得されており、また労務管理についての法的な整備も終わっていましたから、スムーズに人材開発助成金を利用することができました。

そして、この訓練を利用させた従業員の中に有期雇用契約の従業員さんがいたので、訓練受講後にお店で実技テストをし、合格されたので無期雇用契約の正社員とすることになりました。そこで今度はキャリアアップ助成金を利用することにしました。

そして更に、これらのことを行っている最中に女性従業員さんが妊娠され、産前産後休業と育児休業とを取得されることを申し出てきましたので、今度は両立支援等助成金育児休業等支援コースを利用することになりました。この助成金は、育児休業取得開始後と職場復帰後6か月を経過したとき、それぞれに利用することができる助成金で、現在は育児休業取得後だけを利用した状況です。

私の経験から考えても、1つの企業で3種類の助成金を続けざまに利用できることは珍しい状態ですが、このオーナーは助成金を利用することが目的ではなく、人財を育ててお客様に喜んで頂くことを通じて、お店の事業規模を大きくすることを目的とされていますから、私としても非常にやり易い状態となっています。