東京まで行って、全国社会保険労務士会連合会が主催した「介護事業労務管理研修フォローアップ研修」を2日間受講して来ました。日本全国から約80名強の社会保険労務士が参加していました。
介護施設の労務管理で留意しなければいけない事項以外に、国がこれから舵取りしようとしている介護行政の方向性を理解することが出来て大変に参考になる研修会でした。また、
(Ⅰ)介護事業所が人手不足に追われ、負の悪循環に陥っていること
(Ⅱ)介護施設(特に訪問介護)の従業員の時間管理は難しいこと
(Ⅲ)「介護職員処遇改善加算」がまだ十分に活用されていないこと・・・その原因は、社会保険労務士が得意とする筈の「教育訓練計画」と「給与体系の整備」を行い届け出る必要がある点にあること
(Ⅳ)論外のお話しですが、36協定の締結・届出、就業規則の作成・届出さえも行っていない介護施設があること
など介護業界の実態がよく理解できました(神奈川県の大手介護施設の労務担当者からの実話もありました)。
また、正直な処、いままで介護施設の人達とお話しをするとき、介護保険法やその実務で使う言葉や制度で私が不知のことが会話の中に出てきて戸惑うこともあったのですが、この研修でそういった不明なことも解消することができたので今後の役に立てることが出来ると思います。
広島で行われた初回の研修会と比較すると、内容も豊富で分かり易く、有意義な研修であったと思っています。