昨日は広島信用金庫が主催した「現場力向上を経営に活かすセミナー」副題「TPMとカラクリ改善による現場力の向上」に出席させて貰いました。
面白かったです!! モノづくりの現場が今どのように進化しつつあるか!! が多少理解できたつもりです。私は通常業務としてコンサルティング活動をしていますが、その際に得てして「現場はPCやロボットを活用して、また5S運動を徹底してムダ・ムラ・ムリを取り除きましょう」と繰り返して言い続けてきました。
しかし、トヨタやデンソー等のモノづくりの現場ではPC化やロボット化は既に当たり前のことで、その更に上を行っているようです。PC化やロボット化は高額な費用がかかってしまうから、現場が自の知恵を出し、工夫・改善して動力を使わずに"カラクリ"を考え出して低コストで仕掛けを自らつくり、経費削減(コスト・ダウン)を図っているようです。重量が100kgの部品が入った部品箱を女性でも移動できるようにと10kg程度の力で移動できるようにしたカラクリ、前工程から送られてくる仕掛品が乗せられたトレーを人間が返却しなくてもカラクリ仕掛けで自動的に返却される事例、台車が電気などの動力を使わずに自走するカラクリ、道路は挟んだ工場間で動力を使わずに部品を移動させるカラクリなどなど色々な録画を見せて貰えました。中には「このカラクリを使うことで、従来は30秒かかっていた部品移動が10秒でできるようになりました」というカラクリもあり、モノづくりの現場はコスト削減のためにはここまでシビアーになっているのか!!と吃驚した事例もありました。地元のマツダもカラクリ改善には熱心な企業だそうです。
現場が自ら考え、知恵を出し、カラクリを作ってコスト削減を図り、会社利益に貢献していく仕組みは素晴らしい仕組みだと思いました。
また、セミナーの冒頭で「これからの中堅・中小企業は、技術・技能に支えられた"多品種・少量(微量)・高品質・高利潤"の達成による差別化が必要です。その為には現場力を高め、生産システム効率化の極限追求(統合的効率化)を図ることが必要となります」と講師を力説していたことが良く理解できました。
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Creola Schroyer (木曜日, 02 2月 2017 15:58)
It's hard to find knowledgeable people on this subject, however, you seem like you know what you're talking about! Thanks