改善された取締役会

ある顧問先の定例取締役会に出席しました。

この会社でも数年前から①5S運動の徹底、②会議時間の短縮を依頼していたのですが、今回の取締役会には驚きました。議題も多く、議題の中には「昇給額の決定」もあったので長時間になることを覚悟していたのですが、予定時間の2時間丁度で終了したのです。

議題は「協議事項」「決定事項」などに分類され、「その他事項」で予定外の議題が提議されると今回の取締役会で協議するにとどめるか、議決までする必要があるのかが手短に協議決定されるなど、無駄な時間(隙間となる時間)が無いのです。おまけに資料も十分に事前準備がされており、更には根回しまでしてありました。先月までの取締役会とは様変わりです。出席していた私は「昔し日本青年会議所の総務委員会で習った会議のやり方だ」と感じました。

「素晴らしい!!どうしたの?」と司会者に訊くと、司会者いわく「村上さんが言ってたジャぁないですか!! PFドラッカーの言葉に"経営資源の中で一番大切なモノは時間だ。カネ・モノ・ヒトは失っても後で補うことができる。しかし時間を失うと後で補うことは出来ない、とある。取締役の時間単価は幾らだと思っているのですか?"って」「だから、この歳になって改めて会議のやり方を勉強し直したンですヨ」。これまた素晴らしい。

この会社は今後とも伸び続けるワ!! 60歳を超えた取締役の方々が「過去に拘ることなく、素直に新たなことを学び続け、実践していく」とは見上げたモノです。

取締役会が予定通りの時間で終わったので、皆さんは懇親を深め情報交換をするために居酒屋に行かれましたが、算定基礎届・労働保険年度更新・未適事業所の社会保険加入・給与体系の再構築・就業規則変更届等々で追われている私は残念ながらお誘いを断り事務所に一直線で戻りました。