就業規則の説明会

連休の合間の店休日を利用して今日は理美容業を営む会社の従業員さん達に新たに定めた就業規則の説明会を開催しました。従業員数80名のうち参加者は約30名弱でしたが、皆さん非常に熱心に聞いて頂けました。

就業規則の説明会では私の常套手段として、予め従業員さん達から質問したいことを記載した用紙を提出してもらい、また経営者とも事前に打ち合わせを行った上で、私が総合的に判断して「何をこの説明会で重点的に説明する必要があるのか=従業員さん達は何に興味があるのか」を決めるようにしています。

その結果、今回はまず最初に「何のために就業規則が必要なのか」ということを説明しました。複数の人々が力を合わせて組織としての力が発揮できるようにするためには、経営者を含めて各従業員が会社が定めたルール(就業規則)を守り、また各自のベクトルを合わせることが必要です。皆が、自分なりに考えて自分なりの最適を求めて活動していると組織のベクトルはバラバラな状態となり、各自が力を合わせる意味が無くなってしまいます。「(1人のパワー)+(1人のパワー)>(2人合計したパワー)とならなければ、組織の意味が無くなってしまいます。その為に就業規則が必要となります」と私は説明します。このことは私が作成する就業規則には必ず記載されます。この会社の社長さんも、私の就業規則のその点が気に入られたそうです。

そして次に、この会社では見込時間外労働割増賃金制度を採用していますから、その点も出来る限り具体的に、絵図を使って説明しました。当然のことですが、日々の残業時間数は1分刻みで集計すること、6時間超の労働を行う日は必ず勤務時間の最中に休憩時間を設けなければならないことも事例を用いながら説明しました。この説明の中で「従業員は残業を勝手に行って良いものではないこと(上司の許可が必要なこと)」も説明しました。これらの点が今日の一番の目玉でしたが、時間的に無理があった為、一通りの説明はしたものの従業員さん達がどの程度本当に理解したかは不知な処です(同席して貰った他の社労士さんからは「みんなかなり理解されていたようだ」と褒めてもらえましたが・・・)。ですから、不明な点があれば今後私に直接質問するようにお伝えしました。

この他には病気のときには医師の診断書提出が必要なこと、育児介護に関すること、定年とその基準に関すること等々の説明を行いました。

私の不手際もあり、予定時間を1時間強も超過してしまいましたが、聞いて頂いた従業員さん達の理解度はマズマズのようでした。

しかし約3時間も一人で語り続けると疲れてしまいます。次回からはもっと改善しなければなりません。