大学間連携「アグリビジネス」の第2回講習会

一昨日の夜は、大学間連携講座「アグリ・ビジネス」第2回 講師:㈱グッドテーブルズ 山本謙治さま、に参加しました。

私は、昼間に労働保険申告の調査を2社分立ち合い、その後、ある企業の労働紛争解決の為の対策を講じた後で精神的に疲労困憊していましたから、余り講座の内容が頭に入りませんでしたが、要点をマトメルと

日本のビジネスは大きな変換点(潮目)を迎えているらしく、色々な企業が農業に注目し始めている。

農作物を作ることからアグリ・ビジネスを始めようとすると、過去に出来上がった市場(イチバ)という仕組みに阻まれ上手く行き難いから、飲食業又は小売販売業から始めた方が得策である。

「食」に関わる産業のマーケットは(a)人口の現象(b)小食な高齢者の多い高齢社会の到c)世帯人数の減少により、間違いなく縮小していく。

特徴としては、

(ア)バブル期までは食生活のリーダーとなる中間層が存在したが、バブル後は所得格差が進行し、しかも牽引役となる客層がなくなり小グループ化(細分化)してしまった。

(イ)消費者は丸ごと1個買うのではなく、最適買い(切り売り、カット野菜、中食など)をするようになっている。

(ウ)料理の仕方を知らない人か増えている。包丁・まな板・ガスコンロを使わない家庭が増え、料理教室で募集を出すとご飯・卵焼き・味噌汁といった基本的な料理を教えるコースから満席になっていくといった傾向がでている。

(エ)地方の農家では食文化が崩れ、食に関する教育が必要な状態になりつつある。

これからは、産地や流通業者が主体性を持って、「自分が売る商材」のマーケティングを行う必要がある。

一般品よりも、価格は高いが品質が良い品が売れている。「安いものしか売れない」というのは、単に売る努力を惜しんでいるだけなのではないか? 例えば、一般的な生卵なら1玉20円程度でスーパーで売っているが1玉100円する卵が良く売れ、お米を一般の酢の8倍使った高価なプレミアム酢が売れているが、これらはいずれもインターネットを使ったりして独自のマーケティング活動をしている。

これらのことを考えると、

   高度経済成長時代は、腹一杯になれば良い、飢えを満たすための食(モダン消費)

   バブル期は、食べ物にドンドンとお金を使い、食い散らかす時代(ポストモダン消費)

   バブル後は、成熟した嗜好で、好みが多様化し、価格には厳しいが、自分の好きなモノには幾らでもお金を注ぎ込む時代(ネオ・ポストモダン消費)

と分けられるようだ。そして、これからのキーワードは、「環境」「健康」「倫理」的に良いものが売れると思う。

以上のような内容であったと思います。