広島県経営者向けセミナー「人づくりがイノベーションの扉を開ける」

PFドラッカーは「行政やNPOなどの非営利法人も組織であるからマネジメントが必要であり、行政やNPOが良い成果を上げられずムダが多いのはマネジメントしないからである」と明言しています。

昨日は広島県が主催する経営者向けセミナーがあるというので参加してみました。サブ・テーマは「イノベーション実現のための人材育成を考える」となっていましたが、所詮行政が行うセミナーですから内容にはほとんど期待していませんでした。

しかし、受講してみて結構おもろしかったです!!

内容は主にリーダーに必要とされる資質と国際人に必要とされる資質の2点に関する事項に絞られていました。講師による講演会だけでなく、湯崎広島県知事がコーディネイターとなり、企業や大学院の経営責任者がパネリストとなったパネルディスカッションもありました。

私は「時代が変わりつつあるナ!! 一昔前までは県知事と言えば冒頭で挨拶をする程度だったのが、今回は県知事自身がコーディネーター役を務め議題を進行させていく時代になったんだナ!!」と痛感しました。広島県知事は元通産相の役人と聞いていましたが、MBAを取得し会社を起業したこともある人なんですネ。

研修会の内容も良かったと思いますが、県知事自らがリーダーシップを発揮してコーディネーター役を務めている(決して上手な役回りとは言えませんでしたが)ことから、今後広島県がどんなに変貌していくかが楽しみです。研修会の最後には、広島県が広島県の企業で就労する人が大学等に通い知識レベルをあげようとする場合には補助金制度や貸付金制度があることも紹介されました。更に、費用の半額を広島県が負担する経営者ゼミナールが有料(半額負担)で開催されることも案内されました。

ヒョットすると一般中小企業よりも広島県の方が先進的な考えで運営されているのではないでしょうか?競争に晒されず、過去の慣習と自分たちだけの狭い経験を元にマネジメントしている一般中小企業はいずれ広島県行政に遅れをとってしまうのではないでしょうか?