2対6対2の原則

会社の人を敢えて分類すると

仕事の出来る人:普通の人:みんなの足を引っ張る人=2:6:2

であると言われています。これを聴いたことのある人は多いと思います。

そして、業績を向上させる為には、「下の2をリストラしたら、中の6から降りてくる」から「下の2へは再教育、上の2にはより一層責任の重い仕事をさせること」が必要だと言われます。

今回、ある会社の業績を向上させる対策をご相談頂き、会社の考えで「中」と「下」の6+2に対して教育訓練をして、「中」の6の一部を「上」に、「下」の「2」の一部を「中」に押し上げようとしました。そうした処、「下」の「2」は仕事に対する自信を喪失して自ら退職してしまいました。そして約1カ月が経過した頃に、中の6の一部の人が突然に「下」の「2」になってしまいました。今までは自分よりもレベルの低い人がいたから優越感と安心感で仕事をしていたようですが、「下」がいくなって優越感も安心感もなくなり、突然に自信喪失となったようです。まるで子供の頃にあった「ダルマ崩し」のゲームのようです。

どうせ再教育するのならば「中」も一緒にと考えずに、格言に従い「下」の2に対してだけ再教育を行い、「下」から「中」を押し上げる対策を取るべきでした。

このことに気づいたので、直ちに「中」から降りてきた人達だけに再教育を開始することにしました。 そして再教育する際の内容とレベル(水準)に関しては、対象者のレベルに合わせた内容とすることにしました。

 

紫陽花の花が綺麗に参道にさいていました。紫陽花は小さな花の集まりで、一つひとつの花を見ると色に濃淡の差があったり、色々な形をしています。しかし、そのような小花が集まって、あたかも一つの花となっているのが紫陽花の花です。

会社も丁度そういうものかも知れません。同じ形の濃淡が同じ小花が集まると、意外と変化がなく美しくないかも知れません。