吸収合併と労務監査

数年前に他県の企業を吸収合併した企業から、2社の労働条件を段階的に統一していきたいので相談にのって貰いたいとのご依頼がありました。

既に第一回目の打ち合わせは済まれており、時間外労働時間数の管理方法、やり方を含め就業規則の内容を統合され始めていました。被吸収会社の就業規則に私の雛形を無断でコピー使用していたことは著作権法違反となるが特に私は問題としないことを伝え、時間外管理について注意すべきこととそのコツ、36協定の特別条項で注意すべきこと等の説明を行いました。

そして、吸収合併した場合には、「統合」しようとすると被吸収会社の人は被害者意識を持つ可能性があるので、「融和」させていく発想で吸収会社がリーダーシップを発揮すべきことをお話ししました。

その上で、被吸収会社が新たに届出したという就業規則をお預かりして、私がチェックすることにしました。特に、他社の就業規則を無断借用して作成した場合には、「てにをは」を間違えて主客逆転させていたり、重要な法律用語を間違えている場合が多いからです。

一言で言えば、子会社の労務監査を行ったようなもので、監査内容は妥当な内容と思いました。